■　観光立国のインフラ整備・等　■

　地震が起こるたびに被害が拡大する原因の一つに、国として無策、過去に学ばず対策ができていません。
私たち建築士仲間の意見をご紹介申し上げます。大阪・関西万博の延期、震災復興に特化等、震災復興はがれき撤去・液状化対策の土木工事に１年以上は要すると思われます。よって、建物を復興する資材や職人さんの不足にはすぐに影響しないと思われます。ただ万博の開催に間に合わせようとすると、計画案にもあるプレハブの建物で対応しようとすると、資材や業者は限られてきますし、震災復興とバッティングする可能性はあります。
万博の工事に携わった職人さん・工事の依頼を受けた業者さんの声です。
早朝に橋の手前で集合、30分後にバスで橋を渡って作業所へ、橋を利用できるのは搬入車両のみで帰りもまた同じ、その職人さんはいくらもらってももう行きたくない。
また、工具や道具がたくさんあったり貴重で毎日持ち帰る場合には、集合前に橋を渡って作業所に置き、また戻ってくるそうです。
ある専門工事業者さんはメーカーからの依頼を断っているそうです。他にも多々。
業者・職人さんがぜんぜん足りていない状況ですから他にいくらでも仕事はあります。
この現実を国は理解し・学ぼうとし、予測しているのでしょうか。工事費も益々増加するのは明らかなのに。オリンピック以上に。

◎　会社勤めを振り返って
　自分は派閥には属さないつもりが、いつの間にか属してしまうようです。
建築副本部長さんにとても可愛がっていただき、毎年のように昇進のご推薦もいただきました(昇進は資格と役職の２段構えで、資格は課長補佐、役職は課長代理と生課長へは係長から早くて約10年掛かります)
そして、上司の推薦・試験、また、一級建築士を所持していなければ生課長以上には昇進できませんでした。
グループ会社の社長・工場長に気に入っていただいたようで、次長に昇進し営業所長で出向しました。
工場長と仲の良くない部長は私も苦手で人事考課も芳しくなかったようで、禁煙も10ヶ月で失敗しました。(ちなみにその後禁煙し、20年以上になります)
親会社が建設部門を解散する際(阪神・淡路大震災復興の損益が大きく、芦屋に寄宿舎を建て約300人の職人さんに本業の北海道支店等の御取引先建設会社から、それでも足りなくカナダからもフレーマーさんに来ていただき、カナダではフレーマーさんと弁護士さんは同じ地位・立場・所得だそうです)、建材メーカー本社の次長職を建築副本部長さんが用意してくださいましたが、建築現場を一から学びたく、地元のゼネコンに転職、苦しかったり逃げたかったり怖い経験もしました。でも続けられたのは仲間や若手に恵まれました。
退職して10年以上、同僚と先輩と毎年、野迫川村へアマゴ釣りに行くのが楽しみです。同僚は現役、先輩も70歳を超え現役、1年に一度の再開ですが、仕事の話はせずバカ話ばかりです。
経営者が誰も苦手でしたが、年金相談に行った際、基金に加入してくれていたのを知り少しですが受給中です。
今頃、感謝している次第です。オークワ天理北店さん改装(奈良初24時間営業)のオープン前日、徹夜明けに、みしまやさんの鰻重を職員全員に差し入れてくださったのも思い出します。(お金にとてもシビアな経営者がと今も話題に)

◇　昭和の男のたしなみ「飲む・打つ・買う」が今は流行らない。という記事を見た記憶があります。
　３つのうち１つはたしむとも言われました。私は若いころからパチンコは勝った試しもなく数度行ったきりです。
男性が多い仕事環境に慣れたのか苦手でもあります。お酒は仕事柄？結構飲みましたが長く日本酒は飲みません。
量も減り、量を増やすと寝てしまいます。ギャンブル依存症、最近ある作業員さんに見ました。パチンコ好きだとか。
日当の方なので17時までの取り決めです。それが4時30分に退場、3時30分になり、最後のほうは2時30分、パチンコに熱中していたようで、警備員さんにある日13万円負けたらしいと聞き驚きました。そういえば最近は口数も少なかった。
ある駅前の作業所の隣がパチンコ屋さんで、警備員さんから、あの外で立っている人は金融関係の方らしいのです。
その後お金を渡しているのを見ました。パチンコ屋さんの改装も数度させていたき、事務所に入って驚いたのが、凄い数のモニター、本職の目からは、この人は依存所になるだろうなと、分かるんだろうなと想像していました。
友人の奥さんは借金が膨らんで破産されました。あらためて恐ろしいものだなと思い出しております。

　大阪モノレールの延伸計画により、門真市駅から南に５つの駅が新設される予定です。
この延伸によって①OsakaMetro長堀鶴見緑地線、②JR片町線(学研都市線)、③近鉄けいはんな線、
④近鉄奈良線の４路線が加わり、計１０路線に接続されることになります。
大阪都心部へのアクセス向上や東大阪市・奈良県方面との連携が期待されています。
また、沿線には大型商業施設や大学が多く立地しているため、
新たな交流が生まれるとも期待されています。

　先日、バスツアーにて久々に大宮通りを通りました。
「ＪＷマリオット・ホテル奈良」の隣に『ノボテル奈良』が秋に開業なんですね。
フランス・パリ発のホテルグループ「アコー」が手掛ける新ホテルだそうです。
その隣では、南都銀行が本館移転による新築工事中で７階建・免震構造とのことです。
現在の本館は、ホテルや商業施設など地域活性化につながる利活用を検討しているとのこと。
　ＪＲ奈良駅周辺では海外の方が多く見られ、奈良へお越しの方は長期滞在して楽しまれるそうです。
法華寺でお聞きしましたが仏像の修復は新しくできた天理「なら歴史芸術文化村」で行うとのこと。
観光立国として奈良県もまだまだ整備され、４件目の世界文化遺産登録を目指しております。
海外・特にヨーロッパの方はスピリチュアルを求めて奈良に来られるそうです。
神秘的・歴史的な自然のな美しさ・おもてなしの奈良へお越しくださいませ。

　京奈和自動車道は工事着手率が約６０％、西名阪自動車道と接続する。
郡山下ツ道JCTの工事も行われています。
橿原高田ＩＣ～橿原北ＩＣは柱脚が完成し、道路を載せる工程に入っています。
「（仮称）イオンモール橿原 ３期増床計画」の完成に間に合いそうですし、
ロードサイド店舗も増えて、中和幹線(大神神社・長谷寺・明日香村・吉野へ)・御所方面の店舗も整備されています。
近隣の情報としましては、昨年の台風に伴う葛城川増水の対策もあり、
堤防補強工事が行われております。
葛城川に面する飛鳥葛城自転車道・京奈和自転車道(石舞台古墳～平城宮跡)では
サイクリングを楽しまれる方々も増えて参りました。

∞　建設業の2024年問題　∞

　どう変われるか？変わるのか？
時間外労働時間の上限は月45時間、年360時間が原則となり、違反した場合は、罰則の対象となります。
建設業の就業者数は、1997年にピークを迎え、その後、一時横ばい期間もありますが、今も減少が続いています。
一方で、他の産業と比べても就業者の高齢化率が高く、若手労働者の入職・定着が増えないかぎり、現状でも困難な施工体制も維持できなくなることは想像に難くありません。
建設業が抱える深刻な人不足問題の背景は３Ｋです。その１番は"キツイ"に象徴される、労働時間・拘束の長さがあります。
また、職人さんの深刻な不足による段取りや調整、工程遅れの対策や施主への対応等、精神的なプレッシャーも加算されます。
以上のような現状ですが、職人さんの日当や技術者の給与はほとんど変わっていません。
背景として、プレハブ化等により、将来無くなると言われる職種の会社は、
職人さんを減らしていますので、生産力不足の過渡期でもあります。

地震・防災の観点からタワーマンションが増える。核家族等の影響もあり、駅近の賃貸マンションが増える。
ホテルはまだ足りないらしく、是非はありますが万博も開催の予定。
耐震補強を含むストック&リノベーションが増えていく。
やっと苦労が報われるという声も聞こえてきますが、いかがなものでしょうか。

近畿圏でも、ぜんぜん足りていない１業種では、30,000円/日以下ではしません。
という状況になっています。汗を流し、造る人が報われる業界でありますように。

　
　その合理的な考えと、契約時の「恍惚と不安」
賃貸住宅に住まうか、マイホームを購入しますか。
その時々のライフスタイル、社会環境・老後等を考えると難しい選択となります。
建築物は完成したその時点から老朽化が始まり、メンテナンスが必要となります。
一戸建ての場合、木造は10年以上経過すれば、資産価値評価は０に近くなります。
一戸建て、マンションに限らず、ＲＣ造は耐用年数の観点から評価は高くなります。
(国の税制における建物の耐用年数の取扱いにおいては、木造住宅22年、RC造47年)
将来的には一戸建ては減り、マンション・賃貸住宅が増えると予想されています。